割とまじめなビジネスのアポイント後での突撃取材を快く引き受けてくださいました。ありがとうございます!
オフィスにお越しいただいたお客様に突撃取材する「はてな訪問うごメモ記帳」。お二人目のお客様は、「小鳥ピヨピヨ」でおなじみの有名ブロガー、いちるさんです。ブロガーとしてだけではなく、ウェブプロデューサーとしてブログサービス「ココログ」を立ち上げたり、現在では月間1000万PV(2008年10月期)を達成したテクノロジー製品情報の人気メディア「ギズモード・ジャパン」の編集長としてもご活躍されています。
そんなガジェット好きのいちるさん、ニンテンドーDSiを見る視線も非常に熱くなっているようです。
「DSiいいですねー! ぼくはすでにDSを持っていて、これはカラーバリエーションが出たら買いたいと思ってるんですけど。でも、初代からLite、DSiまでそろえている人多いですよね。値段設定が絶妙で、飲み会3回分くらい我慢すれば手に入ると思うとついつい買いそうになる気持ち分かります。これって……『見る』と『書く』とがあって……この『シアター』っていうのが……ああ、ウェブにつながっているんですね」
さっそくDSiから、うごメモシアターにアクセス。思いのほかたくさんの作品の数に驚きながら、目に付いた作品を楽しんでいきます。
「なんか懐かしいですね! 小学生くらいの子が多いんだと思うんだけど、『あー自分も小学生のころああいう感じだったな』って。みんな結構な量を書いていますね〜。ハマっているんだなぁ。しかも作品っていうのが、昔『ファミ通』の読者欄にあったような作風で、それが進化して動くようになった感じですよね。子どものセンスってそう変わってないですね。安心した(笑)。これならついていけるような気がしますよー」と、自称永遠の中学生の心を持つといういちるさん。今も昔も変わることのない子どもの感性の一部分になんだかほっとされた様子。
ユーザーのみなさんが「うごメモ」になぜハマっているのか?を真剣に分析するいちるさん
「みんなきっとまず作品を見るんでしょうね。いろんなものを見ていって、それから書くんでしょうね。そこには2つの要素があって、ひとつは単純に面白そうっていうこと。もうひとつは、これなら自分にもできそうだぞ、っていうところでしょうね」
と一転真剣な面持ちで分析をはじめます。
「書いているとそのうち、上手になっていったり、上手くなりたいと思っていって、どんどんハマっていくのかな。日本って絵が上手い素人が世界一いる国だと思うんですよ。うごメモに限らず、pixvとか見てても、お絵かきブログとか見てても。本人はそれで食べていっている訳でもないし今後もそのつもりはないのに、なぜここまでの情熱を注げるんだろう、みたいな。そういう意味でこのソフトは、日本人のお絵かき好きのスピリットにマッチしてるといえますよね」
このソフトは、たいてい一度は好きなキャラクターを真似して絵を描いたことがある漫画好きの日本人、そんな国民性の深いところに刺さりまくるソフトなのかもしれません。さっそくさらさらと筆を走らせるいちるさん。
「消しゴムっていうのはツールを選んで使うんですね……ああ、慣れてくればこのあたりの機能の使い分けもわかってくるんだ」とこちらからはほぼご説明することなくすんなり遊びだしていらっしゃいます。
「アニメーションという動画的なものもありますけれど、言わば紙芝居のように止まった絵がどんどん展開していくという作品も多いですよね。ケータイコミックの手法みたいな。アニメーションのセンスがある人は動画を書いて、そういう才能がない人でもアイディアだけで楽しめる。あー昔GIFアニメを作るのにはまったころを思い出しますねー」
インターネット黎明期に流行したGIFアニメ。容量やソフトなどさまざまな制限があったからこそ、仕組みは簡易ながらも名作が生まれたあの熱気に近い面白さともいえそうです。
「これ何枚まで書けるんですか?」とのお伺いに、「何百枚でも書くことができます!」とお答えすると、
「えー何百枚も書いている人っているんですか?すごいですね〜。あ、僕には上手い絵が求められている訳ではないですよね!? だんだん適当になってきた……。変なのができてしまいました(笑)」といちるさん。さっそく拝見しますと……意外にもかわいい画風のうごメモが出来上がっています。
今回は「羽が生えた女の子が途中あれ?って感じになりながら若干の萌えポイントをおさえつつピヨピヨ飛んでいく動画」って感じです。いや〜今回はいい感じに表現できました。このキャラクターは「ピヨ子ちゃん」とか名前をつけたい感じです。所要時間約5分、しかもトークをしながら書き上げた作品ですが、脱力系ながらもちゃんとアニメ的動きが表現されているのではないでしょうか。
「一枚書いてめくると、その次の展開が見えてくるというか、書かなければいけないという脅迫概念が生まれますね〜。 前のコマの絵が透けていくというのも背中を押してくれる一因なんですが、これはPCでのもっと本格的なアニメーション製作ソフトと同じですね」
遊びながら物づくり精神を育てるという、「うごくメモ帳」に対する任天堂の製作側の思いをお話しすると大きくうなずくいちるさん。「プロの方の使うツールって徹底的に効率を重視しますからね。そのノウハウが入っているのもあるから、うごくメモ帳は書いたとたんその一枚が次の一枚へのモチベーションとなっていく……これが原動力となる面白さがありますね。いや正確にはなにがそうさせるかわからない。でも書かざるを得ない魅力がありますね。やってみて気づいたんだけど、これ延々書き続けてしまいそうです」